作品を見る前に審査シートから、高校生の作品ということを知ったので、最初は多少構えて見てしまったが、ストーリーが進むうちに、カメラの動きや3D合成の面白さ、そしてストーリーの設定やテンポの良さに引きこまれて、いつの間にか楽しく作品を鑑賞していた。作品映像には、ベタなVFXや視覚表現が多く盛り込まれているのでマッシュアップ的な作品の側面もあると思うが、それだけのリファレンスを丁寧に作品に取り込める作者の知識の豊富さと技術の高さが感じられる作品になっている。(萩原俊矢)