検定受験対決にいたるまで
2013年にはじまった検定受験対決も今回で5回目です。

川村先生は前回の優勝者です。
[1] 合格ラインは基本的に7割だが、問題の難易度や得点の平均値によって変動する場合もある






受験の手応えと当日の時間配分
結果発表の前に一言ずつ、自己採点など、手応えをお聞かせいただけますか。

結果発表
では、いよいよ今回の結果発表です。(採点結果を配布)1位は川村先生、75.5点。2位が堂前さん65.5点、3位が磯野さん、61点。そして林さん50.5点。蛭川さんは30点でした。みなさんほぼ自己採点通りですね。



難しかった点①エピポーラ線
難しかった問題、たとえば?
練習問題でも全然ピンと来ていなくて、「まあ、試験には出ないだろう」とたかをくくっていました。出ましたね(笑)。
「エピポーラ線」は、体感的に理解するために、勉強中にゲームエンジンで構造を組んだりもしてみたのですが、うまくいかなかったのです。

学習方法は変化する 動画教材とAI

過去に受けた検定では、問題集を解いて、わからないところは教科書に戻ってを繰り返せば、3週間程度で全体を把握できたのですが、今回は蛭川さんがおっしゃったように、教科書を2回読んでもわからない部分がありました。「まずい」と思い途中から使い始めたのが、AIです。最後の1週間はMicrosoftのCopilotにわからないことを聞きまくりました。Copilotはサクサクと回答してくれたので、かなり成果が出ましたね。
教科書の解説文には、知らない単語がたくさん出てくるのですが、AIになら「これって何のこと?」と恥も外聞もなく聞けます。解説して、必要に応じて図にもしてくれて。大いに学習の手助けになりました。

動画もAIも万能ではない
難しかった点②フーリエ変換
フーリエ変換、昔ちょっとかじったことがあって。今回、この機会にちゃんと理解しようと思ったのですが、この検定の教科書に限らず、さまざまな解説に載っている図が不十分だと感じます。フーリエ逆変換で元画像に戻すといったときに、必ずといっていいほど、周波数特性と振幅スペクトル画像しか載っていない。振幅スペクトルと位相スペクトルの情報があってフーリエ逆変換で画像を戻せるのですが、どこでどう勉強しても、位相スペクトルの用語は出てきても画像が出てこず、なぜ元に戻せるのか、僕はずっと理解できなかったです。
堂前さんに聞きたいと思っていたのですが、聞けるタイミングもなく。
磯野
フーリエ変換の位相スペクトルの画像を出してくれたのもCopilotです。「何それ」とCopilotに聞いたら、「これは画像の位置関係を表していて、これ抜きではとんでもない絵が出てきてしまう」と。どんな絵が出てくるかも出してくれましたよ。ようやくフーリエ変換を完璧に理解できたと思いました。
ただ、結局試験では凡ミスをして間違えてしまったのですが(笑)。悔しいです。
