量子研究はすでに100年の歴史があり、過去から現在まで、多くの科学者やアーティストが「目に見えない世界」の謎に挑戦してきました。未来の新しい発見を切り開くには、豊かな想像力と確かな技術が重要で、それが創造的な試みに支えられています。

この展示では、日本の大学、研究機関、企業が行っている最先端の研究(量子コンピュータ、量子センサー、量子暗号通信、深海探査や生命の謎、宇宙の起源やダークマターに関する研究など)と、アートが融合し共に展示されています。技術展示や映像、XR(クロスリアリティ)[1] 展示を通じて学びながら、コンピュータゲームやトークイベントを楽しみ、新たなアート表現が生まれる瞬間を体験いただけます。
[1] VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)を包含する、現実世界と仮想世界を融合させる技術の総称。

展示を通して、科学技術がいかに身近な存在になっているかを実感しながら、私たちの暮らす世界や環境、そして「過去」「現在」「未来」について深く考えることができます。この展示がアートと科学が融合した「量子的思考」を直感的に感じ、未来に向けた新たなアイデアや問いかけを生み出す場となることを願っています。

アートギャラリーでは、量子をテーマに「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」の過去に採択された優れた企画を起用し、異なる視点でのアート作品を展示することで新たなシナジーを生み出しました。

令和5年度 メディア芸術クリエイター育成支援事業 発表支援プログラム採択者 古澤 龍さんの作品《Mid Tide #3》
量子技術の進歩とそれをアートとして表現することがテーマの本展示で、来場者は技術とアートの両面から刺激を受け、新しい発見やアイデアが生まれる場となったことでしょう。
展覧会概要
名称
エンタングル・モーメント ―[量子・海・宇宙]× 芸術
会期
2025年8月14日(木)〜8月20日(水)
※会期は終了しました
会場
大阪・関西万博 EXPOメッセ「WASSE」