はじまり
きっかけは2025年2月。とある会員企業さんとの打合せで、「CG-ARTSさんももっと会員の交流の機会を設けたら?例えばテーマごとに勉強会のような場なんか良いんじゃないかな?」というアドバイスをいただいたことからはじまりました。
CG-ARTSの賛助会員企業には、アニメ、ゲーム、CG、映像制作など、多彩な分野の企業が加入しています。CG-ARTS内部でも「賛助会員企業同士が集まってつながり、輪を広げる場を設けたい」という想いが以前からあったため、さっそく動き出すことになりました。
交流会のデザインとノベルティ
まずは、この会の「名前」と「ビジュアル」を考えることから始めました。
この会のタイトルである「 CG-ARTS Studio Sync 」には、
CG-ARTS(主催)+Studio(賛助会員企業)+Sync(連携・同期)という意味があります。そしてロゴには、賛助会員企業が一つの場に集い、交流しながら、それぞれの知識や経験を縦糸と横糸のように織り交ぜていく。 そのつながりが広がり、やがて新たな出会いや知見の共有を通して、一枚のすばらしい“織物”のような作品や関係が生まれていきますように。そんな願いと想いが込められています。

また、この会では、CG-ARTSスタッフによる“手作り感”を大切にしていました。
たとえば、トートバック1枚1枚にStudio Syncのロゴを手刷りでシルクスクリーン印刷、缶バッジもスタッフで作成しました。参加者のみなさまにノベルティを通して「愛着がわくな」「また来たいな!」と感じてもらえるように制作しました。
交流会のデザインとノベルティ


StudioSyncノベルティの制作風景

参加者へ配られたノベルティ

StudioSync仕様のチロルチョコ
開催地に新宿を選んだのは、中央線や西武線沿線に制作会社が多くあることから。また今回場所をお借りしたWPÜ GALLERY SHINJUKUは、日ごろから国内外のクリエイター支援等を積極的に行う活動をされており、運営の方たちもとても協力的で、この場所ならCG-ARTS Studio Syncに合う空間デザインを自分たちでつくりやすいと感じました。(WPÜ SHINJUKUのWebサイトをぜひチェックしてみてください!)
CG-ARTS Studio Sync開催当日
15:00からCG-ARTSスタッフが会場入りをし、会場設営を行いました。






会場設営の様子
設営完了後、17:00から受付を開始しました。続々と参加者のみなさまが来場され、17:30に開会宣言されました。当日の参加者の内訳は35社・68名で、スタッフをいれると総勢80名の賑わいとなりました。




乾杯!
サンジゲン松浦氏による講演と質疑応答
18:00から、株式会社サンジゲン 代表取締役 松浦裕暁氏による講演がはじまりました。
トークテーマは「サンジゲンの人と制作のリアル」~松浦社長が語るスタジオ運営の裏側〜。
スムーズに制作できるはずのカットが、気がつけば予算オーバー、スケジュールの遅延、現場の熟練者の“勘”だけに頼った運営を行っていた結果、現場が回らなくなった…。
それら経験を踏まえ、なぜ、感覚では現場が回らないのかを抜本的に考え直し、時間をかけて徐々に改善していった、サンジゲンの苦難の歴史から作られた「実績ログから未来予想の仕組み化」について詳しくお話しいただきました。


松浦氏による講演の様子
共感を呼ぶ場面では自然とうなずきが生まれ、松浦氏のユーモアを交えた語りには思わず笑いがこぼれるなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。一方で、参加者の皆さまが松浦氏の言葉にじっくりと耳を傾け、真剣に聞き入っている様子も印象的でした。


松浦氏による講演の様子
質疑応答では、サンジゲン独自の制作進行・制作管理・人事評価や予算管理等に対し各社からは以下のような質問が挙げられ、参加者と松浦氏でざっくばらんな討論がされました。
- 日報やシビアな評価システムは、制作管理者の立場やスタッフとの関係が難しくなると思うが社内では上手くいっているのか?
- 各カットに対する評価をするにあたりディレクター陣の工数が膨らんでいることはないか?
- 管理職の評価時間については表で管理しているか、管理職の評価制度があるならどのようにしているか?
- 作品に対してどれくらいの人数でどの役職を割りあてて制作するのか?
- 素晴らしいシステムだがどこから手を付ければいいのか、既存の仕事を抱えている上で会社全体でどう取り組めばいいか?なぜサンジゲンでは実現できたのか?
- これだけ評価するシステムが細かくなっていると現場のクリエイターからディレクターになった人が、過去クリエイター時代にどういう評価がされていたかをログでたどることができると思う。サンジゲン的にどこのスコアが高い人が評価され昇級しているのか?




質疑応答の様子
講演が終わり、次回のCG-ARTS Studio Syncの講演者を松浦氏が指名する流れ(某番組のテレフォンショッキング形式)になり、「ぜひ先輩のお話が聞きたい!」ということから株式会社ポリゴン・ピクチュアズ 代表取締役 塩田周三氏に決定しました。

松浦氏(写真左側)と塩田氏(写真右側)
歓談の時間ではドリンクやフードを手に取りながら各社が思い思いに交流されていました。
すでに関係のある会社との交流だけでなく新たに加わった賛助会員企業との出会いや知見共有がされ、終始にぎやかな時間が流れている印象を受けました。20:00に閉会宣言をし、無事に会を終了することが出来ました。

集合写真パシャリ




歓談中の様子


歓談中にはCG-ARTS教育事業部・文化事業部からのプレゼンもありました!
あとがき
開催前は正直なところ不安もありましたが、当日は多くの賛助会員企業の皆さまにご参加いただき、大変盛況のうちに終えることができました。
会場では、「これほど社長や代表取締役まで集まる場は初めて。参加して本当によかったです!」「CG-ARTSだからこそ実現できた、有意義な時間でした。次回もぜひ参加したいです」といった、うれしいお声を多数いただきました。
CG-ARTSとして、陰ながら業界内外のつながりを支える役割を果たせたことを心より嬉しく思っております。運営面では至らぬ点もあったかと思いますが、その反省を次回に活かし、さらに良い場づくりを目指してまいります。
ご参加ありがとうございました!次回(年末から年明け?)の開催にも、ぜひご期待ください。そして皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

CG-ARTSスタッフでパシャリ!
■CG-ARTS Studio Sync Webサイト
https://one.cgarts.or.jp/article/40235
■CG-ARTS Studio Sync Special Thanks
・講演者:株式会社サンジゲン 代表取締役 松浦裕暁 氏
・会場 :WPÜ SHINJUKU
■CG-ARTS Studio Sync STAFF
・プロジェクトマネージャー:上野はるか
・司会:篠原たかこ(事務局長)
・開会宣言・乾杯:相川弘文(専務理事)
・受付・会計:小澤賢侍(教育事業部長)、柴田洋恵(マネージャー)、山本ゆい
・音響:黒川崇史(リーダー)
・企業対応:篠原たかこ、小澤賢侍、楠本英里(リーダー)、宮内舞
・掲示物等制作:宮内舞、須藤篤志
・Studio Syncノベルティ制作:上野はるか、原英里子
・ドリンク提供:近藤聖子(シニアスペシャリスト)、大久保瑠香
・撮影:原英里子、本間大地、大久保瑠香